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徒然なる朧月夜

アニメ・漫画・舞台・ラジオなど、趣味について気まぐれ更新。

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キタムラ印プロデュース公演#5『ハナレウシ』観てきました

『BARAGA鬼』初演を観て存在を知り、ずっと観てみたいと思ってた『ハナレウシ』。
 念願かなって再演・・・本当に嬉しい、ありがとうございます!

ハナレウシが見たくてBARAGA鬼とセットの初演DVD購入したんだけど、いつ見ようと思ってる間に再演が決まって。
再演やるなら最初は生の舞台で見たいと思い、結局まだDVD見れてないです(・ω・;;)
でもこれでやっとDVDも見れます(笑)
というか今はもう早くDVD見たくて、たぶん今日の夜中に見ます。

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『BARAGA鬼』と並ぶキタムラさんの幕末作品『ハナレウシ』は、ハナレウシ(=手のつけられない暴れ牛)こと高杉晋作のお話。
上演時間は休憩込みの3時間!
わかってたけど「165分を予定しております」という舞台のアナウンスではなかなか聞けない数字に笑ってしまったww
でもね、全然長く感じないんだよね。
あっという間で、本当に幕末を駆け抜ける感じ。

オープニングはキタムラさんのアナウンスから。
久しぶりにキタムラさんの「ドカーン」が聞けてそこからテンションが上がるw
ストーリーは江戸で高杉・久坂・伊藤・井上の4人が英国公使館に爆弾を放つところから。
爆弾を放ったことがバレて、立ち回り、名乗り、オープニングの映像と初っ端からカッコいいシーン満載・・・!
久しぶりにキタムラさんの舞台だー!と感動w
そして高杉さんが少し時代の説明をするところはBARAGA鬼の土方さんと重なる。
私はBARAGA鬼先に見てるからそう思うけど、実際はBARAGA鬼がハナレウシに合わせてるのかな?
初演見てないからそのへんはわからないけど、対になってるような雰囲気がとにかく嬉しくて楽しい。

話としては倒幕をしてでも日本を変えようとする高杉ら過激派と、そんな高杉らを抑えて藩を守りたい保守派の長州藩内の話がメインという感じかな。
かなりざっくりだけど(笑)
幕府や朝廷が絡んだり、いろんな場所でいろんな考えを持った人が動いててなかなかまとめるのが難しい。
場所が江戸・京都・長州の萩・馬関と切り替えが多いので誰がどこにいるっていうのを意識しないと時々迷子になりそうになる(笑)
でも説明もわかりやすく自然にストーリーに組み込まれてるので、知識が佐幕に偏りまくってる私でもわかりやすかったw
  
最初に登場人物を見て日本史の教科書(明治政府)に並ぶ苗字が多いなと。
正直、明治政府には今まであんまり興味湧かなかったんだけど、こう幕末に刀持って戦ってたのを見るとまたイメージが変わってちょっと興味が出ましたね。
舞台はあくまでフィクションですけど、でも実際明治政府ができる前はこの激動の幕末を戦ったたちなんだなーと。
  
高杉さん、カッコ良かったです。
「面白きこともなき世を面白く」という辞世の句をキーワードに、面白いこと・大きいことをやろう!と周りを巻き込んでいく。
とにかく柔軟というか、飄々としてるというか、松陰先生の教えだったり日本を守りたいという信念はありつつも方法や考え方は型に囚われず行動する男前さに人が集まっていくという感じ。
クライマックスに再び立ち上がり皆を導くところは震えました!
飄々と藩の上層部に軽口を叩いたかと思えば、尊敬する人には真面目に誠意を見せるギャップがたまらない。
あと、衣装のお話ですが、中盤ほぼ着流し姿なのですが、着流しでがっつり立ち回って半股引が見えるのにときめきました。 

他の登場人物もかっこいいんだ。
それぞれが想いを持って行動してて。
幕末の、方法とか考え方が違って対立するけど皆が日本を守りたいと思ってる、本人たちからすれば対立してる相手は敵だけど客観的に見たら誰も「悪」じゃない世界観やっぱり好きだな。

久坂さんは高杉さんの相棒という感じで、桂さんに協力を頼まれたりするほど頭がいい人なのに高杉さんと破天荒なことをしちゃうところがたまらない。
死後も高杉さんの心の支えみたいになってるところがいい。
伊藤さんは可愛い弟分ポジション。
攘夷の意味もわからないまま、それでも理屈じゃなく高杉さんに惹かれて付いて行っちゃうところに大物感を感じる(笑)
可愛いだけじゃなく、牢破りをしたり最後は高杉さんと背中を預けあったりするシーンがあるのも嬉しい。
井上さんはギャグ&苦労人ポジションw
あんだけ振り回されてるのにそれでも高杉さんと共に戦おうとするところで高杉さんの魅力を増してくれる人物。
山縣さんはまっすぐ不器用ゆえに総督という地位での迷いがあるところがいい。
最後の最後、駆けつけてくるところはロマンですね!
粟屋さんは羨望と尊敬が憎しみ、恨みに変わって、相手以上の地位だったりを手に入れるけどでもやっぱり越えられなくてっていうのが切なくもありときめきでもあり。
でもきっとこういう風に、家とか立場に縛られて高杉さんのように生きたかったけどできなかった人もたくさんいたんだろうなっていうのを感じる。
 
高杉さんの妻・お雅と愛人・おうのは、こういうキャラもキタムラ作品のお約束なところがあるので慣れてきましたが。
お雅は最後、結核の話とか慎ましく暮らすとかそういう話があるからいいものの、おうのはいまいち重要なエピソードがなかったのでちょっとくどかったかなという印象。
というか単純に私がおうのみたいなキャラが苦手なだけかな?
まぁ、これくらのコミカル要素がないと後半のシリアスとバランス取れないのもある(・ω・)
女性陣では高須久子が好きでした。
優しく導いてくれるお姉さんな雰囲気がとても素敵でした。

近藤さんはゆったりした立ち居振る舞いに威厳が出ていて良かったです!
新選組目線のBARAGA鬼では明るく優しいキャラでしたが、ハナレウシでは静かで冷酷な印象。
仲間を殺した仇であり尊王と佐幕という対立相手である、長州から見た新選組・近藤という雰囲気が面白かった。

登場人物の設定自体も魅力だけど、それを十二分に活かし、「生きてる」と思わせてくれる役者さんたちのお芝居も素敵でした。
熱く熱く演じてくださってました!

あとは何と言っても立ち回りが素敵です。
殺陣指導が滝田さんなのも嬉しいところ。
キタムラさんの演出は相変わらず暗転が無くてスピーディーで集中が切れないのが嬉しい。
Twitterでご本人が言ってましたが、ハナレウシは1回も暗転が無いとか。
舞台が消えると同時に花道が点いたり、花道との切り替えで3時間1回も完全に暗転になることが無いっていうのがすごい!
 
あっという間の3時間楽しかったです!
今日はDVD撮影だったので、おそらくDVDも発売されると思います、楽しみ。
でもいくらDVDで見ても生には敵わないんだよなって思うと、もう一回観に行けないことが悔しい!


追記。
初演のDVD見ました。
やっぱりハナレウシの演出をBARAGA鬼に持ってきてる感じですね。
特に、オープニングの最後の敵を走りながら斬って上手でピンスポ、スクリーンにタイトル!って流れが同じでテンション上がりました!
土方さんが武士を目指して局中法度とか規律を重んじてたのに対して、高杉さんはそういうものに縛られずに変革を目指してたってところが真逆なイメージ。
でも二人とも身分に拘らず国を想う人を集めて組織して、カリスマ性のようなもので人を引っ張る感じとかは共通したりして。
うまく言えないけど、まったく違った生き方をする中で、でも少し重なる部分があったりして、どちらも魅力的で、幕末って面白いなって改めて思いますね。
自分の語彙力の無さに泣きたくなるw
私のコメントじゃ伝わらないのでぜひハナレウシもBARAGA鬼も見てほしい。
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