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徒然なる朧月夜

アニメ・漫画・舞台・ラジオなど、趣味について気まぐれ更新。

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少年社中の「天守物語」行ってきました。
少年社中さん行ったことあったような気がしてたけど、もしかして初めて?
とても切なく鮮やかで、楽しかったです。

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原作は泉鏡花の戯曲ですが未読。
再演ですが前回見ていないので私は完全初見。

物語は人と妖怪(アヤカシ)の群像劇。
互いを愛し、憎しみ、恨み。
すれ違ったり、繋がったり、自分と大切な人が「生きる」ために必死に選び取り走り抜けていく登場人物たち。

マイナスの感情が描かれる部分が多く、最後まで救われないところもあって苦しかったけれど、最後の「苦しむことこそ生きること、人間は苦しむもの」というところで自分的には腑に落ちたというか。
なんだか最近、なんでこんな苦しい思いをしながら生きてんだろーとぼんやり思ったりしたので、いまの自分の感情とリンクして自分が救われた気がして、いま見れて良かったなと思った。
辛い物語だったけど、悲しみよりも「生きたい」「大切な人を救いたい」という力強いプラスの感情が印象に残って、鮮やかで美しいイメージが残った。

富姫
姿も立ち居振舞いも言葉も美しい。
愛した男と居るときの可愛さもとても素敵でした。
人間を慈しみ、妖怪を守りたいと思い、それでもいがみ合う両者を収めることはできず辛い立場。

死宝丸
播磨守に奴隷のように扱われ、苦しみ弱っていくお芝居がとても良かった!
父親の仇を打つため妖怪と戦いたいと息巻いていた序盤はヒーロー的立場になるのかと思っていたけれど、弱っていくにつれ「死ぬのが怖い」と怯えていく。
この物語ってメンタルの強い主人公がいなくて、本当にみんな手の届く範囲に目を向けるのに精一杯で一生懸命な普通の人なところが面白い。


役者さんのお目当てとしては納谷くんだったので一番目で追っていたこともあり、役も贔屓目で見てます笑
富姫と恋仲の妖怪であったけれど、富姫の心は人間の男に。
相手を殺したいほど愛しく思う富姫をかばってか、相手の男に嫉妬してか、男を殺し鷹となってしまう。
富姫の心が自分から離れていくことに「さみしい」とすがるところは切なくもあり、可愛くもあり・・・可愛かった。
鷹の姿では動くたびにバサバサと羽音がするのがかっこいい。
人とも妖怪とももう言葉を交わすことはできないけれど、それでも双方に寄り添う切なく美しい役どころでした。
人間は妖怪を殺すことができるけれど、妖怪は人間を守るために作られた存在だから人間を殺すと鳥になってしまうというのももどかしい設定。

うまく感想がまとまらないけれど、良かったです。

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ちとせ 
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アニメ、乙女ゲーム、舞台などが好きです。
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