2013/11/19 (Tue) アメイジング。

グレイスフルプロデュース「亜雌異人愚なグレイス」、観に行ってきました。

急遽中止になった「マグダラなマリア」の代替公演。
正直、湯澤さんが、マリアさんが関わらない代替公演の話を聞いたときはどうしようか・・・と思っていたのですが、グレイス様がプロデュースすることになったと知り観に行くことにしました。
短い期間での脚本演出、津田さん本当にお疲れ様でした！

ストーリーはグレイスさんが舞台の脚本を書くといったところから始まります。
しかし、机に向かってガリガリ書くことをあっさり諦めたグレイスさんは、ハンスをお供に物語の世界へと旅立つことに。
旅の途中で出会ったのは、1週間後のショーが成功しないと潰れてしまう劇場とそこで働く人たち。
いろいろあって、グレイスさんと、グレイスさんに呼ばれたいつもの面々はショーの手伝いをすることに。
いろんな想いや過去を抱える劇場の人々は果たしてショーを成功させることができるのか・・・？
という感じ。

話の始まりは物語の世界へ旅に出るということで、グレイス様の夢か現か。
演出もちょっとファンタジーな感じがあって、パラレルワールドな雰囲気。

どこまで現実と混同していいかわからないけど、時間がない中一生懸命舞台を作っていく様子が今回のマグダラ中止からのアメグレ公演に重なる。
少なくとも、津田さんをはじめとするキャストさんたちの舞台やお客さんに対する気持ちはきっとそのまま出てるんじゃないかな、と思えて嬉しかった。

グレイスさんはいつも通りとてもパワフルで、可愛くて、カッコよくて綺麗。
基本は笑い担当というか、しんみりしそうなシーンをいつも破って笑いに変えてくれるｗｗ
でも、そのパワフルさで大事なところでみんなを支えてくれるし受け止めてくれる。
個人的には一番最後のシーンでハンスを「おかえり」って受け止めてたの大好きｗｗ
本当に魅力的なキャラクター(´ω｀*)
あ、グレイス様今回は少しだけ歌うシーンがあったのも嬉しかった。

ハンスは今回の物語を進めていく役割。
ピュアっぷりがたまらなく愛しくなります、可愛かった！
そして「絵に描いたような」がまた聞けたのが嬉しかった。
グレイス様を「叔母」と呼ばれてたのを肯定してたのも、いろいろ考えられてにやにやしますね。

劇場主？支配人？（←すみません忘れました）のフリッツは、ピロシと一緒のシーンも多く笑い担当な部分も多かったですが、舞台や劇場を大事に思ってるんだろうなっていう雰囲気が伝わってくる。
売り子のニコラとアマンダは、可愛らしかった。
ニコラの過去に囚われて自信が持てない部分、アマンダの先に進みたいのに焦ってうまくいかない部分、苦しんでそれでも一生懸命なところが可愛い。
アマンダとハンスのシーンはピュアな雰囲気にドキドキでしたｗ
手品師のマルコはチャラそうに見えて（笑）、でも大事なときにはしっかりした言葉をくれる。
コミカルな部分と真面目な部分とまさかの正体と、ギャップを楽しませてもらいました！
そして、掃除婦サラ。
まずは歌が素晴らしかったです！！
今回のタイトルにもなってる「アメイジング・グレイス」、鳥肌が止まりませんでした。
そして皆を優しく見守る姿も素敵でした・・・！

そしてグレイスさんの要請により駆けつけたのが、ピロシ、アンナ、フレディ。
ピロシは笑い担当でグレイスさんたちに振り回され続け、いじられ続けるｗｗ
アンナさんとの漫才・・・からの一人漫才面白すぎましたｗｗ
アンナさんは、今回はタイトスカート姿が良くお似合いでした。
女の子に対して優しいアンナさんだけど、自分の気持ちに戸惑ってぎこちないところが可愛い。
フレディは、今回新たな一面というか、魅力が出たような。
天然なのに時々鋭いというか、アマンダとのやりとり、ダンス素敵でした。
タシーロは、今回の新キャラであり、ずっと前からのマグダラキャストという不思議な立ち位置。
アンナさんの指示で動いたり、黒子として転換をしたり、縁の下の力持ち的存在。
裏で支えてくれる人がいるから舞台は成功するんだなって改めて思う。

津田さんの脚本は、本当に短期間で完成させたのかって思うくらい面白かった！
笑い笑い笑いで、でも最後は諦めないこと、前に進むこと、そんなメッセージをくれる良いお話でした。
マグダラな部分あり、オリジナルな部分あり、今までマグダラに出てた津田さんだからこそ世界観を壊さずにオリジナルにできたんじゃないかな。
観に行ってよかったです。

そして、カーテンコールでグレイス姉さまが、「またお会いしましょう」って。
いつかまた舞台で拝見できる日が来ることを信じて待っています。